もう遠くへは行けないかもしれないけれど

 この時期、世間では退職退任異動等人事消息の話題でもちきりになりますが私も例外ではなく、昨年5月から受託していた仕事は2月15日の勤務をもって契約解消。もうひとつの、以前から働いていたほうの会社とは4月以降も続けることは決まりましたが業務委託料が減額、週何日稼働できるかもわかりません。こうなるに至った経緯について書こうと思えば軽く1千字くらいは書けるのですが割愛。結局ひとえに私のコミュニケーション能力の欠如に起因するものかな、と申し上げるにとどめておきます。

 そんなわけで、現時点では4月以降の経済情勢が極めて不透明につき、今後はあまり遠くに行けそうにありません。しばらくは勝手知ったる地元の公園でチマチマ飲むことになりそうです。なので今回は当面の遠征納めかも、ということであまり行くことのない茨城県、そして未訪の街である結城市へ。

 なぜ結城を選んだか、特段の理由はないのですが例のフリーパスで元を取るのに好都合な距離だったので。今回は絶対紛失しないぞと心に誓い、しっかり定期入れに収納し旅に臨みました。

 

 JR水戸線結城駅。いかんせん列車の本数が少ないので、駅前はほんと静かなものである。そのへんが逆に城下町らしい落ち着きを感じさせる所以とも言えるか。これでローカルチックなスーパーでもあれば最高なんですが…ありました。結城ショッピングセンター うおとみ

 


 私は“いい地方スーパー”と判断するチェックポイントとして当然のことながら「酒売場」「惣菜売場」を重視している。酒売場では地元の日本酒を一部でもいいので冷蔵販売していること(生酒があればなおよし)、惣菜売場では煮物系メニューを店内で作っていること。前々回紹介した「やましろや」もこれに合致する。ここ、結城の「うおとみ」もバッチリ。ここは建物の外観からしてローカルムード溢れているので三重丸である。そういえば「武勇」って結城のお酒だったんだな。

街なかの酒屋さんの自販機にも「武勇」のカップが

 

 結城ショッピングセンターから目的の公園までは少々歩く。観光を重視したまちづくりがなされているのだろう、町中のあちこちにポケットパークがある。結城小学校に隣接した遊歩道にも

 


 立派なあずまやがあった。(向こうに見える石垣は往時のものでなく後付けらしい)

 私が目指したのはその名も「水辺公園」。遊具が無いがあずまやがあるとのことなので、私にはうってつけのようだ。

 


 なかなかいい感じ。水中では鯉が泳いでた。


 

 あずまや。縁台形式。人はたまにしか通らない。ていうか、さっきスーパーにいる時からほとんど老人しか見ていない。平日の真っ昼間だからだろうけど。とにかく静かなのはありがたい。では。


 

武勇 活生 本醸造生酒

手作り8品目のがんも煮

三角しのだ(南蛮あんかけ)

すだれぶの胡麻酢和え



 「武勇」飲むの超久しぶりだ。昔取手駅前の酒屋の自販機で売ってたカップ酒買って以来。とにかくここは本醸造クラスから美味しいですね。派手さはないけど誰もが素直に旨いと言うだろうお酒。


 




 惣菜コーナーの煮物が美味しそうで同系列の品を2つ買ってしまった。ところが三角しのだのほうを後でよく見ると「あらかじめ加熱調理してありますが、加熱してお召し上がりください」なんて書いてある。うーん、あらかじめ加熱調理してあるならいいんじゃね?ま、よく湧水などで「水質検査で問題はありませんでしたが(念の為)煮沸して飲んでください」みたいな掲示があるのと一緒か。ということでもう今さらどうしようもないのでそのまま美味しくいただいちゃいましたが、私どちらかというと微量の“毒”にあたりやすい質なので(昔広島の有名店で牡蠣を堪能した後夜中にホテルの部屋で七転八倒した経験がある)正直当日の夜までは心配でしたが、無事でした。

 本日の目玉は、これ(ピンぼけしてるが)

 


 結城の郷土料理、すだれ麩の胡麻酢和え。こういうのをスーパーの惣菜売場で買えるのがとても嬉しいのです。お麩はもともと好きだけどこれはフェットチーネ感覚でツルツルいけるのがいいですね。

 

 そういうわけで、初めての街には新しい出会い、新しい発見があるものだ。今後遠出の機会は減ると思うけれど、地元でもそのような出会いを探し出したいものである。

コメント

  1. 結城までいらしてたのですね。隣県、隣町の人間ですが、生活圏の町を取り上げていただけるのはうれしいです。

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