カネには嫌われるがカには好かれる自棄酒マン

 ここのところ、希望通りに仕事に入れないことが多い。超零細個人事業主にとって切実な問題である。だからといって一定以上の日数家に籠もってるのは耐えられないから結局どこかへ出かけてしまう。そうすれば必然的に金もかかるから、うーん、これぞ負のスパイラル。せめて楽しい思い出を作れればいいけどね。

 そんなわけで、先々週の土曜日が急遽お休みになりました。週末ということで、例のJR東のワンデーパスを使いたくなりまして、フリーエリア圏内(モトを取れる)に新規オープンのスーパーはないかと探ったところ、ありました。ヨークベニマル牛久上柏田店

 我が地元ではセブンアイ系列のスーパーというとヨークフーズというなんとも語呂の悪い店舗が増えてきてますます迷走しておりますが、南東北の雄・ベニマルは大丈夫でしょう…というのは過去に東北を旅したときの好印象が記憶の底に残っているからで、もう一昔以上前の話だな。でも相変わらず惣菜の評価は高いようだし、久々に訪ねてみたくなりました。

 常磐線の牛久駅、初めて降りた。発車メロディーが『グリーングリーン』と『オーシャンゼリゼ』なわけですが、ワタシなら『ブルーシャトウ』と『ハチハニーの歌』を採用するけどな。それはともかく、上柏田店までの長い道のり(徒歩30分超、適当なバス路線なし)公園にはこんな掲示がされていたりして


神奈川県の西の方でのうのうと暮らしている者には実感できない、当地が抱えてきた苦悩を思い知った。

 ヨークベニマルに到着。看板の“benimaru”部分を置き換えたらヨークマートやヨークフーズと全然区別がつかない、それくらいおんなじ店構えです。ちょっと心配。

 しかし、日本酒の品揃えに関しては杞憂でした。神奈川に住んでいると茨城の地酒は本当に限られた蔵元のものしか手に入らない。しかしさすが地元のスーパーにはマイナーな蔵の商品が色々あって楽しい(茨城発祥のカスミでは埼玉や千葉の店舗でも茨城酒たくさん置いているけど)。もっとも、たまたま前を通ったので覗いてみた地場スーパー「ヤマウチ」には茨城酒の扱いゼロ。ここは今エコス傘下のようだがあの系列のスーパーでお酒の品揃えが良い店に当たったためしがない。

 さて、ちょっと蒸し暑くなってきたので日本酒よりはビールかな、って気分だったのだが、めぼしいものは常陸野ネストくらい。いや、ここは茨城県なのだから堂々胸を張って飲むべきなのだけど、たとえ品質が高くとも他県で普通に買えるものにはなかなか手を出し難い。このあたり静岡のベアードビールに相通ずるものがありますな。そんなわけで飲みきりサイズの日本酒を選び、いざ公園へ。ちょうどベニマルの裏手徒歩3分くらいのところ(先述のヤマウチ牛久店のすぐ近く)に「柏田第4号街区公園」があった。ヒナギクとシロツメクサが咲き乱れるワイルドな公園だが一応縁台あり。酒飲みにはまあまあ好適である。






一人娘 本醸造生貯 357円

揚げ茄子のごぼう味噌和え

イカとカリカリ梅・大葉のつまみ天

韓国風キンパ巻

竜ヶ崎一万石最中(小倉あん)

 ちょっと物珍しい地元銘柄もあったのだけど、安心安定の名門酒会ブランド「一人娘」にした。缶入りだからふなぐち菊水みたいな濃醇甘口を期待したのだけど、度数があまり高くないこともあり、普通に美味しいレベルであった。これならお値段の安い地元銘柄を選んだほうがよかったかな。

 惣菜・巻寿司はさすがベニマルといったところか。全部旨い。特につまみ天が気に入った。


 齢55にして甘いお菓子が大好きになってしまった。訪ねた先の、できれば歴史の古いお店の和菓子への関心が深いのだが、箱買いしてもシェアする相手もいないから、スーパーでバラ売りされていると大変嬉しいわけであります。これは隣町・龍ケ崎の和菓子屋さんの名物最中。あんこが美味しい。

  そんなこんなで公園酒を愉しんでいる最中(notモナカ)、首の後ろに痒みが。そう、ヤツに刺されました。夏の公園酒の最大の悩みは蚊との闘い。事前に対策とっても汗かき酒飲みのO型人間にはほぼ効き目なし。いちばんいい場所はあずまやの下なんですがそれが無理ならとにかく植物から離れた場所、それも陽のよくあたるところで飲み食いすることかな。脱水が心配ですが。

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